「……だってさ。水沢頑張れよー。泳ぎきったら愛しの瀬戸くんが待ってるぞー」
「っ、もう、先生!!」
どうやら先生も見ていたらしく。
ニヤニヤが追加された先生のお顔はもはや先生らしからぬ顔になっている。
もう!生徒をからかう先生ってなにっ!?
バシャバシャと思いっきり先生に水をかけてやれば、かれけられた先生はケラケラと笑いながら後ずさる。
そんなことを繰り返しやっていると、瀬戸くんからお怒りの声が飛んできた。
先生と二人で素直にごめんなさいと謝り、ようやくテスト開始。
肩までプールに浸かった私は、真正面にいる瀬戸くんを見ながら大きく深呼吸した。
……大丈夫。ゴールには瀬戸くんがいるんだから。
そう何度も何度も心の中で繰り返し、気を落ち着かせる。
……うん。落ち着いてきた。
ゴールに瀬戸くんがいてくれるというだけで凄く勇気が出てきた気がする。
前みたいな失敗は絶対にしないんだから!


