瀬戸くんと、ふたりきり。





「じゃあ25メートルをクロールで。止まった時点でテスト終了。二人とも夏休み補習決定な」



テストするにあたって、先生がプールを指差しながらご丁寧にそう説明してくれる。


うん。それはいい。

それはいいんだけど。



「……先生、何か言いたいことでも?」



何なんですか。その意味有りげな微笑みは。

私たちの前に姿を見せてからニヤニヤニヤニヤ。

ずーっと胡散臭い笑顔を向けてくる先生に冷やかな視線を送る私。


どうせ聞いても良い返事が返ってくるとは思ってないけど、その胡散臭い笑顔をずっと向けられているとテストに集中出来ないんですけど。


だから、思い切って聞いてみた。

すると、


「んー。水沢は夏休み補習の方が嬉しいんだろうなぁって思っただけだよ」

「なっ……!?」



先生から返って来た返事は案の定とんでもない爆弾発言で。


「ちょ、先生!!」


慌てて先生に目で合図した。