瀬戸くんと、ふたりきり。



ちょ、なになになに!?


掴まれた左手は瀬戸くんの手に引かれ、なぜか瀬戸くんの口元へ。



「なっ……!?」

「ごちそーさん」



うそっ!

なんと、私の書いた文字は瀬戸くんの口内に飲み込まれてしまった。



「間抜け面」


あんぐりと口を開けたまま呆然としている私を見て、瀬戸くんがしてやったり顔で目を細めている。



「な、なんで瀬戸くんが飲み込むの!?」



訳が分からずアワアワと慌てふためきながらそう問い掛けると、


「お前が飲み込んだら余計に緊張しそうだったから俺が代わりに飲んでやったんだよ」


しれっとした顔でそう言われた。