「いよいよだな」

「……うん。緊張してきた」



時間が経つのは早いもので。

瀬戸くんと仲直りしてから二日経った。



あの日、私たちはプールが使用出来るギリギリの時間まで練習し、その後、海に行って日没まで練習。

翌日も同様に練習した。




そして今日はテスト当日。

私はすでに瀬戸くんと一緒に準備運動済ませ、先生が来るのを待っているところだ。



「上手く泳げるかな?」



ダメだ。緊張しすぎて手汗がにじんできた。


バクバク波打つ鼓動に緊張感が煽られて、瀬戸くんの前を行ったり来たりしている私。

落ち着きがないと分かっているけれど、動いてないと緊張でどうにかなってしまいそうで。