瀬戸くんと、ふたりきり。




「ホラ、教えてやるから来い」

「わっ!」



突然、私の手を引いた瀬戸くんにバランスを崩した私。



……せ、セーフ。

もう少しで水面に突っ込むところだった。


すんでのところで顔面直撃を免れ、ハァ、と安堵の溜め息を零す私。


ってそんなことはどうでもよくて。



「せ、瀬戸くん。練習、付き合ってくれるの?」



今、確かに“教えてやる”って言ったよね?

聞き間違いなんかじゃないよね?



「バーカ。何のためにここへ来たと思ってんだよ」

「瀬戸くん……」

「お前に教えんのは俺だけでいいんだよ」