瀬戸くんと、ふたりきり。




「……サンキュ」



私の言葉を聞いてフッと頬を綻ばせた瀬戸くんは、


「次は優勝する」


そう言ってまた空を見上げた。




自信に満ち溢れた凛々しい表情。

頂点を目指す鋭い双眸。


それは、いつもの瀬戸くんだった。




「うん。瀬戸くんならきっと優勝出来るよ」



瀬戸くんなら、絶対に優勝出来る。



「じゃあ、次の大会も応援に来いよ」

「………え?」



次の大会?


目を真ん丸にして瀬戸くんを見上げれば、ニッと上がった口角が見えて。



「……応援、行ってもいいの?」


嬉しさよりも驚愕の方が勝った私は思わずそう問い掛けた。


すると瀬戸くんは、フッと笑みを零し、


「次は一番前で見ろよ?」


そう言ってコツンと軽く私の頭を叩いた。