バシャン!と、ひときわ大きな水しぶきが上がり、それと同時に水中から現れた男の人。
「────なんだ。チビ、来てたのか」
「……っ、」
顔を上げたその人は、まさかの瀬戸くんだった。
なんで……瀬戸くんがここに?
あまりにも驚きすぎて、ここで待ち合わせしていたことをど忘れてしてしまっていた私。
今の私の頭の中にはもう、さっきの瀬戸くんの姿しか残ってなくて、頭がうまく働かない。
「おい」
濡れた前髪をかき上げ、気だるげにこちらを見上げる瀬戸くん。
その表情に、トクンと小さく鼓動が飛び跳ねる。
……あ、あれ?
胸中に妙な違和感を感じ、キュッと胸元のタオルを握りしめる。


