「……っ、ごめ、ごめんなさ──」
「帆夏」
「ごめんなさい。瀬戸くんごめんなさ……」
「帆夏!!」
再びパニックに陥った私の両頬を瀬戸くんの大きな手が覆う。
「帆夏、聞け」
上から私の目を覗き込む瀬戸くんの鋭い双眸。
その真っ直ぐな瞳に逆立った感情が次第に落ち着きを取り戻していった。
「帆夏、お前は悪くない。練習に付き合うと決めたのは俺だ」
「……っ、だけどっ」
「あれは!あれは、俺の“補習”なんだよ。俺がちゃんと授業に出ていれば補習なんて受けなくて済んだんだ。だからお前のせいじゃない」
……私の、せいじゃない?
「謝るのは俺の方だ」
「瀬戸く──」
「悪かった。俺のせいで嫌な思いさせて」


