瀬戸くんと、ふたりきり。



もう、自分が何を言っているのか分からなかった。

羞恥心からくる謝罪の言葉。


ううん。それだけじゃない。


『ムカつく』


あの時の冷たい瞳が脳裏に蘇って怖くなった。



あんなことがあったのにしつこく練習を見に行って。

しかも、お兄さんに誘われたからといって大会まで見に行った。


瀬戸くんが怒るのも無理はない。


きっと瀬戸くんは呆れているんだと思う。

しつこく付きまとうなって、そう言いにここへ来たんだ。




「ごめんなさい!」

「チビッ!!」

「ごめんなさ、ごめ──」

「……っ、帆夏!!」

「っ、」

「黙らねぇと今すぐその口塞ぐぞ」