瀬戸くんと、ふたりきり。



安心していたんだ。

今日、瀬戸くんが学校に来なかったから。


今日はもう会わない。

そう思っていたのに……



「話がある」

「っ、」



……あ。


突然核心に触れた瀬戸くんに昨日の出来事が脳裏にフラッシュバックした。



「や……っ」

「……っ、おいっ!」


突然襲い掛かってきた羞恥と動揺に頭の中が真っ白になって。


バシャン。


気付けば私は水の中へと飛び込んでいた。




「──チッ」



冷たい水が身体を纏うのと同時に上がった小さな水飛沫。

その水飛沫とほぼ同時に聞こえてきた舌打ちに振り返れば。



うそ……


視界に飛び込んできたのはプールに飛び込もうとしている瀬戸くんの姿。



「や……っ!」



その姿を見た瞬間、私は頭で考えるよりも先にプールの底を蹴っていた。