瀬戸くんと、ふたりきり。



な、なんで瀬戸くんがここに……?


突然現れた瀬戸くんに思わず振り返ったままの状態で固まってしまった私。

だって、まさか今になって瀬戸くんが目の前に現れるだなんてそんなの思ってもいなかったから。



プールサイドの壁に寄りかかっている瀬戸くんはTシャツに制服のズボンという泳ぐには不適切な格好で。

その格好を見れば瀬戸くんがプールに泳ぎにきたのではないということぐらいすぐに分かった。



さっきまであんなにも瀬戸くんを顔を見たいと思っていたのに、今はもうその想いが嘘のように消え失せてしまっていて。


今の私の頭の中にはもう、


“なんで?どうして?”


その言葉しか浮かんでいなかった。