「帆夏、調子どう?」

「んー、圭祐のメモのお陰でなんとかいけてるかな。テスト明後日だから、今日と明日は最終調整」

「そっか。頑張って受かってよ!夏休みは遊びまくる予定なんだから!」

「いたっ、美来ちゃん力強すぎ」



私の右肩をバシンと平手打ちした美来ちゃんは、「じゃあ、頑張って。また夜電話する!」と言っていつものように部活へと向かった。



私も練習しに行こうかな。


机の上にある鞄を手に持って、ゆっくりと立ち上がる。



「帆夏バイバーイ!」

「バイバーイ、また明日ー」



仲の良いクラスメートたちに手を振りながら教室を出て、向かうのは職員室。

そこで鍵を受け取り、プールへと向かう。