どうしよう。
嫌だ。
今、瀬戸くんと会いたくない。
無理だよ。絶対に無理。
瀬戸くんと話なんて絶対出来ない。
だって、こんな所まで見に来るなんてストーカー以外の何物でもないじゃない。
というか、すでにそう思われていると思う。
心の中でグダグダ考えてる間に瀬戸くんはジリジリと迫って来ていて。
気付けば表情がハッキリと見えるほど近い距離にいた。
これ以上は無理だと脳が感じ取ったのか、気付けば足が勝手に動き出し、瀬戸くんとは反対の方向へと走り出していた。
「おいっ……!!」
走り出した瞬間、背後から聞こえた瀬戸くんの叫び声。
けれど、振り返りはしなかった。
ううん。振り返られなかった。
「……はっ……ッ、」
人混みを掻き分け、もたつく足で必死に地面を蹴り上げる。


