センサーを張り巡らせていたお陰なのか誰にも会うことはなく、無事大会が始まった。


サーフィンのルールはよく分からないけど、どうやらいくつかのグループに別れ、その中で数人だけが勝ち上がれるというものらしい。


大会に来る前にサーフィンのルールを勉強しておくんだったと少し後悔した。




ギャラリーからの歓声を受け、順番に演技を披露していく選手たち。

波の上を軽やかに滑りジャンプするの姿は素人目から見てもやっぱり上手くて。

さすが大会に出るだけのことはあるなぁ、と納得した。




瀬戸くんの出番は最終グループの一番最後で、千堂さんは皮肉にも瀬戸くんと同じグループらしい。


よりにもよって千堂さんの演技を見た後に演技をしなければいけないなんて。

瀬戸くんに重く圧し掛かるプレッシャーに私の方が押し潰されそうになった。