瀬戸くんと、ふたりきり。



固まる私たちをジッと見据えている瀬戸くんは、今までに無いぐらい険しい表情をしていて、明らかに怒っているのが分かる。


射るような鋭い視線が容赦無く突き刺さり、余りの怖さに体がすくんで動けない。


ううん。体だけじゃない。声も出なかった。




……怒ってる。

瀬戸くんが、怒ってる。





「瀬戸く──」

「意味分かんねぇメールが来たと思ったらそういうことかよ」

「……え?瀬戸くん……!?」



目を細め、吐き捨てるようにそう言った瀬戸くんはくるりと踵を返すと、そのままプールから出て行こうとした。



「瀬戸くん、待って!!」



去っていく背中を見て、ようやく足が動き出す。