瀬戸くんと、ふたりきり。



「良いのかよ。このままじゃホントに接点なくなるぜ?」

「……いいの。だって、私の気持ちよりも大会の方が大切だから」



そう、私の気持ちなんかより大会の方がよっぽど大切だ。


この大会は瀬戸くんの将来がかかってる。

自分の気持ちを優先になんて出来ない。


だって、私も願ってるから。

瀬戸くんが優勝してプロになること。


あの綺麗なジャンプをもっと見たい。

もっともっと見たい。


だから、邪魔なんて絶対に出来ない。




「まぁ、お前が決めたんなら良いけどよ」

「……圭祐、ありがと」

「ったくお前は損な性格だよな」

「ちょ、グシャグシャになるからやめてよっ!」

「良いじゃん別に。この後水に浸かるんだろ?」

「水に浸かるって……!」