「……どうして?」
なんで瀬戸くんのことが好きだって分かったの?
「どうしてってお前の顔に書いてあるぜ?」
「……え?」
「瀬戸のことが好きって」
「っ、うそっ!?」
「はぁ?お前、それで隠してるつもりだったのかよ」
跳び上がった私を見て、マジかよ、と大口を開けて笑う圭祐。
ケラケラと笑う圭祐に顔がかぁと熱くなって、恥ずかしさに手で顔を覆った。
あー、もう、穴があったら入りたい。
それぐらい恥ずかしい……!
「素直に認めたらいいのに」
「……だって」
言ったら怖いんだもん。
これ以上好きになりそうで怖い。
このレッスンが無くなったら瀬戸くんとの接点はなくなってしまう。
クラスメイトだけど遠い。
瀬戸くんの態度を見ていたら何となく分かるから。
好きになっても望みはない。
私の本能がそう感じ取っている。


