瀬戸くんと、ふたりきり。




「瀬戸、お前が泳げるのは知ってんだよ。泳いで単位やったら楽すぎるだろうが。だからだよ」

「先生、正直に言えよ。コイツに教えんのめんどけせぇんだろ?」



……うん、それ私も思った。




「そ、そんなことある訳ないだろうが!先生は部活で忙しいんだよ!」



いや、それめんどくさいって言ってるのと同じなんですけど。

しどろもどろに答える先生を冷たい眼差しで見つめる私。

ちらりと瀬戸くんを見上げると、瀬戸くんも同様に冷めた目で先生を見ていた。



「っていうか、こいつ誰?」

「なっ……!」




だ、誰って……!

アナタのクラスメートなんですけど!!


名前は覚えてなくても、顔ぐらいは見たことあるでしょ!?