次の日

「花那、おはよぉ。」

「おはよう。弥生、昨日どうやった?」

「なにが?」

「雅人だよ! メールしたんでしょ?」

「うーん。いい人だったよ。優しいし。 それに…」
「弥生、花那、おはよぉ!」

そのあとは言うまでもなく、奈和と仁のメールの話。

やっと学校だ。
花那と奈和は同じ一組だが、私だけ二組だ。
でも私は、いやだとは思わない。
それは、親友の小雪がいるから。
小雪は名前の通り、色が白くて、背は私よりも低い。かわいい子だ。


「あっ。小雪おはよぉ。」
「…おはよ。」
そっけない返事。
でもいつもの事。
小雪は、体は起きていても脳はまだお休み中。
だから朝は喋らない。

「もう、学校やで! 起きて下さい。」

「…眠い。」

毎朝、これの繰り返し。
でも楽しい。
友達と話すために学校に来ているようなものだ。
授業はちゃんと受ける。
全然楽しくない。
楽しいと思う人は少ないだろう。