15歳になる。
思春期真っ只中な時期。
普通なら、ね。
もちろん、人とか関わらなければそんな普通のことも起きないのだ。
そんな人がいるのだろうか。
その人はどうなってしまうのだろうか。
わからない。
それはなぜだろうか。
わからないということは、まだ誰も成し遂げたことがないのだ。
あるいは誰かが試してみたが、途中で諦めてしまった。
このどちらかだが、成し遂げたことがないのには変わりはない。
では成し遂げようとした人はいるのだろうか。
それが、いるみたいなんだ。
それは二人。
アパートの隣の部屋同士。
これは偶然なのだろうか。
それとも運命なのか。

誰にもわからない。

それはまだ、誰も真実を知らないからだ。
未来を見れないからだ。
そして、これができないのは、
誰も真実を知りたがらないから。
誰も未来を知りたがらないからなのだ。