あの後、いつものメンバーで会議をしていた。
「で、どうするんだ?鬼の里を襲撃した人間どもの生き残りを探すのか?」
油小路で別れたあと、鈴鹿御前の末裔と自己紹介だけしていったん別れ屋敷に戻ったらしい。
あの鈴鹿御前の末裔は若菜さんで、御付きの男性は奇夜(きよ)さんというらしい。
今は滅ぼされた私たちの里についての会議だった。
「ああ、だが一番に探すのは母さんだ。柊お前達は一度西国の里に戻れ。もしかすると、母さんが西国の里に匿ってもらっているかもしれないからな。」
「分かった。いなかったらどうしたらいいんだ?」
「いなかったらこの屋敷で待機だ。分かったな。」