兄妹の鬼の先に待つもの






「そうか。ならよかった。私はもう行く。じゃあな。」

私はそう言って立ち上がった。

「なにか、体に異変が出たり、いつまで経っても背中が痛むようなら、私のところに来い。行き先は本能に従えば分かる。」

「ああ、分かった。」

藤堂にそう言って私は屯所を出た。

さっきは気づかなかったが、もう朝になっていた。
街は朝市などの準備ですごくにぎやかだった。

「明るいな。しかも眩しい。早く屋敷に戻ろう。」

私はそう呟いて裏路地を歩いて行った。