「私はここ、京の鬼です。鈴鹿御前の末裔です。」

「鈴鹿御前の末裔ですか。天羽、丁寧にあいさつしとけ。」

兄さんは何を思ったか、天羽にあいさつをさせた。

それを女の付き添いが失礼と思ったのか、反論してきた。

「姫様はお前達男鬼に話をしに来たのではない。そこの東国の長となるはずだった桜様に話をつけに来たのだ。」

東国の長?私が?何かの間違いじゃないのか?

「とりあえず、今は戦場だ。話は何もかもが終わってからにしないか?」

「わかったわ。」