新選組の奴等も何を言っているのか分からないと言った表情だった。
「おい桜どういうことだ!ちゃんと説明しろ!」
そう永倉に言われたので私は仕方なく説明をしてやった。
「近藤が暗殺されるということは知っているだろう?
何故暗殺されるのかまでは知らないだろうから私が説明してやる。
伊東率いる御陵衛士は幕府を見限り、薩長側と手を組もうとしていた。つまり薩長側としては近藤が邪魔だったわけだ。
だからかつて仲間だった伊東たちに、汚れ仕事の近藤暗殺を頼んだんだ。
だが斎藤が御陵衛士に密偵として潜入していたことを知っていた私達鬼が、名目上上司である薩摩の連中に教えた。
そして新選組に近藤暗殺が知れ渡った今、近藤暗殺は不可能になり、役に立たない伊東派が邪魔になったから殺した。それだけだ。」
私がそう言うと御陵衛士のやつらは怒りを此方へ向け、
「殺してやる!伊東先生の仇!」
と言い、私に刄を向け斬りかかってきた。
人間共が手遅れだと思った瞬間に、肉が抉れる音がした。

