「覚醒ってどういうことだ?鬼は鬼なんじゃないのか?」
原田は決め付けたような口調で言ってきた。
「毎回思うが、どうしてこうも人間は何でも決めつけるんだ?
全てが分かっているわけでも無いのに。」
少し馬鹿にするような声で言ったが、原田や永倉は気にしないと言う風に私の次の言葉を待っていた。
「まあ私も最初は覚醒するなんて知らなかったんだけど、兄さんの屋敷に行ったら覚醒したって言われたんだ。
完全に覚醒したときが一瞬だけあるんだがその時は髪そして瞳の色がかわるんだ。」
「へーそうなのか。」
原田と永倉がそう言ったときまた兄さんの声が聞こえてきた。
「桜早く戻ってこい。お前に頼みたいことがある。」
頼みたいこと?
兄さんが私に頼みごとなんて珍しい。
まあとにかく帰るか。
「じゃあそろそろ行かなきゃならないから、次会ったときは敵だからな。間違えて話しかけてきても殺すだけだ。
分かったな?」
「ああ、お前が敵になるなんて思わなかったがな。」
「まあ取り敢えず一緒に近藤さん達んとこ行こうぜ。一言挨拶してから帰るもんだしな!」
永倉が突然そう言い出したから行くことになった。

