「近藤さん、入るぞ。」

土方は近藤さんの返事を待たずに入っていった。

「なんだ?トシ何かあったのか?」

「ああ、あいつが屯所の前にいたんだよ。」

「あの娘がか?それは戻ってきたのか?」

「わかんねぇけど、本人に聞いてみるか。」

そう言われ土方に呼ばれた桜だったが、もうすでに部屋の中にいた。

「今日来た理由だが一つは新選組に関わる事だ。もう一つは私の事。最初の一つは藤堂と斎藤が隊を離れて御陵衛士になっただろう?私達は少し気になって、御陵衛士の偵察に言っていたら伊東甲子太郎が薩摩のお偉いさんと取引をしていた。近藤さんを暗殺するらしい。もう一つ、私は新選組に戻ることはない。むしろ敵になる。
薩長軍や幕府軍関係無しにな。お前らは人間、私達は鬼なのだからな。」

言い終わると土方と近藤は唖然としていた。
まさか戻ってくるとでも思っていたのだろうか。

「今日は警告と沖田の様子を見に来ただけだ。お前らと戦う気はないが、次に会う時は敵だ。その事を忘れるなよ。
最近の沖田の様子はどうだ?流石にあいつなら死なないだろう。
まだ生命反応があるからな。沖田の部屋はどこにある?」

私が話していると警告という言葉で土方と近藤が話を聞き終わってから険しい顔をしていた。

「総司の部屋へ案内する。」

近藤がそう言ってくれたので付いていった。