「いや総司、お前のせいじゃない。」

「それはどういう事だ?トシ。」

「あいつは本当は病を治すのに、あいつ自身の寿命を使うんだ。
その事について聞いてみた。そしたらあいつはそのままの意味だ。
土方さんが沖田さんに言わなければ誰にもばれないでしょう?
と言ってきたんだ。
だから俺は人の気持ちも考えてやれない奴は新選組には必要ないって言っちまったんだ。
すまない総司。」

「僕は彼女の寿命の上で成り立ってたんだ。」

総司はそう言い広間を出ていこうとした。
が俺は総司を引き留めた。

「総司どこに行くんだ?」

「僕は一度部屋に戻ってから桜さんを探しに行きます。ではお先に失礼します。」

ススー

総司が障子を閉めてから左之助が話しかけてきた。

「なあ土方さん、総司が桜を連れ戻したとしてあいつをどうするんだ?切腹か?
じゃないと局中法度を破ることになるぜ?」

「お前らはあいつの事を何にも分かってないんだな。仮にも新選組の幹部でありお前らの仲間なのに。お前らだってあいつには助けられてるんだろ?平隊士の中にもあいつに命を助けてもらったやつだっているんだぞ!?
お前らは仲間の命を助けてもらった奴に対して切腹だ云々言う奴じゃないだろ!?
お前らは恩を仇で返すような奴らなのか!?」

そこに永倉は入ってきた。

「確かにそうだ。あいつに少し言われただけであいつの事を邪険に扱うのは違うんじゃないのか!」

「何だよ、しんぱっつぁんまで。俺は新選組の事を悪く言ったから怒ってるんだよ!」

「そうだそれにあいつもちゃんと切腹の覚悟ぐらいできてんだろ!」

「おい左之!あいつは武士でも何でもないただの女だ!そんな奴に切腹の覚悟をしろって言うのか!」

そこで静かに見ていた斎藤が話し始めた。