私がそう言ったあと近藤さんたちがどうするか話し合いを始めた。

「おい神崎、どうして死ぬと分かるんだ?」

「それは父方の祖母の家に行ったとき、書物で読みました。」

「なぜ書物があることを知ったんだ?」

「それは祖母にこの力の事を話したらついておいでと言われ、蔵に行き書物を片っ端から読まされたからです。」

「そうか。近藤さんもさっきの意見でいいな?」

「ああ。」

「総司はどう思ってるんだ?」

「僕は新選組を離れたくないし、労咳も治せるなら治したいです。」

「では沖田くんのしたいようにすると言うことでよろしいですね?」

山南さんがそう言って、結論は出た。

「ああ、そうだな。」

と言うことで私は沖田さんの病を治すことになった。

「ねえ、桜ちゃん。」

「何ですか?沖田さん。」

「もし僕の体が君の力に耐えきれなくなった時のために言っておくね。」

沖田さんは念のためにね、と言って真剣な顔つきになった。

「もし僕がいなくなったらその時は近藤さんをよろしくね。あとこれは全く別の話なんだけれど僕は君の事が好きだ。
もし僕が生きていたらその時にこの返事をして?だから今はまだ言わないでね。」

「……はい。分かりました。」

私は沖田さんに酷いことをしたのに私を好きでいてくれる。
ありがとう沖田さんそしてごめんなさい。私はもう好きな人は作らないって決めたから。