山崎さんが言った通り近藤さんは中庭にいた。
真剣で素振りをしている。
「局長。」
「どうしたんだい?神崎くん。」
「今から沖田さんの部屋に行って下さい。事情は後で。総長と副長も連れていくので、二人が沖田さんの部屋に着くまで待っていて下さい。」
「ああ、わかったよ。
そうだついでで良いんだが総司の部屋にみんなのお茶を持ってきてくれないか。」
「はい、分かりました。では。」
そう言い、私は中庭を後に副長の部屋に向かった。
「土方さんいらっしゃいますか?」
「ああ、入れ。」
「失礼します。」
ススー
「土方さん、早速ですが用件を手短に話させてもらいます。
今から沖田さんの部屋に行って下さい。
事情は後で山南さんを連れていってから教えますから、今はまだ聞かないで下さい。」
「ああ、わかった。」
「では。」
ススー
バタン
今度は山南さんの部屋に向かった。
「山南さんいらっしゃいますか?」
「はい、どうぞ入ってください。」
「失礼します。」
ススー
「早速ですが、沖田さんの部屋に行って下さい。
事情は気になると思いますが、沖田さんの部屋に行けば分かるので聞かないで下さい。では失礼いたしました。」
ススー
バタン

