兄妹の鬼の先に待つもの





それから私は半刻土方さんの胸で泣いた。

「ありがとうございました。
それと土方さんの着物を濡らしてしまってすいませんでした。」

「ああ、着替えればいいだけだ。どうだ?落ち着いたか?」

「はい、だいぶ良くなりました。って言っても泣きすぎて頭が割れそうですけどね。」

私はそう言って頭をさすりながら苦笑いをした。

「これからは俺にも皆にももっと頼れよ。」

土方さんはそう言ってくれた。