チュンチュン

「んっ。」

ここはどこ?

「目覚めたか。土方さんを呼んでくる。少し待っていろ。」

そう言い、冷たい目を向けて斎藤さんは出ていった。

えーっと、何があったんだっけ?

そうだ。

昨日池田屋で私は……

「おい神崎、入るぞ。」

土方さんが来たのか。

「どうぞ。」

ススー

部屋に入って来た土方さんの顔はまさに鬼だった。

「さっそくだが、お前昨日何があった?」

土方さんは優しいとは言いがたい聞き方をしてきた。

「自分は……」

「違う質問をしよう、お前は何者なんだ。」