沖田を気絶させてから、一番奥の部屋に向かった。中には三人の男がいた。
青色の髪に紫の瞳の男、赤い髪に水色の瞳の男、そして金色の髪に赤の瞳の威圧感たっぷりの男がいた。
金髪が話しかけてきた。
「ほうこんな所に新選組に協力している女鬼がいるとはな。お前、名はなんだ。」
「人に名を聞く前に自分から名乗るのが常識だろう。」
「それもそうだな。俺は柊神威ヒイラギカムイだ。」
「私は天羽吹雪アモウフブキです。」
「俺は小鳥遊良助タカナシリョウスケだ。よろしくな。」
「俺の名は神崎桜だ。自己紹介を終えたところでお前さっき俺が女鬼だって言ったな。これはどういうことだ。」
すると柊は見下したような眼で
「自分が何者かも分からないのか。」
「そうだが、それがなんだ。早く訳を話せ。」
私が苛立ったように話すと柊が
「まあそう急くな(せくな)時間はたっぷりあるんだからな。
兎に角お前今、夜桜を持っているか?」
私は夜桜とは何だ?と考えたが全く浮かばなかった。
「夜桜とは妖刀のことだ。」
妖刀と言われ、桜は手に持っていた刀を柊に渡した。
「これのことか?」

