近藤さんは池田屋に入って堂々と名乗った。

「会津中将お預かり浪士隊新選組!詮議のため宿内を改める!手向かいするものは容赦なく切り捨てる!」

「わざわざ大声で討ち入りを知らせちゃうなんてすごく近藤さんらしいよね!」

沖田さんの放った言葉に答えるように永倉さんが言った。

「良いんじゃねぇの?
正々堂々名乗りを上げる。それが討ち入りの定石ってもんだ!」

それに続き平助も

「自分を不利な状況に追い込むのが新ぱっつぁんの定石?」

と言っていた。

こんな気の抜けた会話をしていると、上から長州藩らしき人達が降りてきた。