道場には原田さん、永倉さん、斎藤さん、沖田さん、近藤さんがいた。

沖田さんが、私達に気付いて声を掛けてくる。

「あれ、平助遅かったね。」

「げっ、総司いたのかよ。」

と平助が返したので沖田さんは

「げって何?都合悪かった?」

と言っていた。

そんなやり取りを見ていると、原田さんが声を掛けてきた。

「おい桜。あいつらはいつもの事だから放っておいても大丈夫だぜ。」

「はい。」

いつもの事って毎回やってるのか、あの人達は。

原田さんのいう通り2人のことは無視をして桜は木刀を取りに行く。

「おい神崎、俺と試合をしてくれないか。」

声を掛けてきたのは斎藤さんだ。

「良いですよ。」

私は斎藤さんの申し出を受ける。