それから数日後、古高俊太郎は土方さんの拷問によって自白した。
今は土方さんの部屋で説明を受けている。
「桝屋喜右衛門、改め古高俊太郎が自白した内容は、
祇園祭の前の風の強い日を狙って、御所に火を放ちその混乱に乗じて中川宮朝彦親王を幽閉し一橋慶喜・松平容保らを暗殺、孝明天皇を長州へ動座させるというものだった。」
「まじかよ。」
「信じらんねぇ。」
「そこで今夜古高が捕縛された件について話し合いがあるはずだ。山崎。」
突如、天井裏から黒い塊が降りてきた。
桜は気付いていたが、皆は突然の山崎登場により驚いていた。
「今夜の古高捕縛についての話し合いは、池田屋または四国屋で行われます。」
この場合、歴史上は池田屋の方に10名四国屋に12名か24名が向かうはず。
「俺は四国屋だと思う。
今まで使っていた所をわざわざ使うか?」
と言ったのは土方さんだ。
「私は池田屋だと思います。
古高が捕縛されたことでそこまで頭が回らないんのではないでしょうか?」
と山南さんは言う。
「お前らはどう思う?」
「「「「「「俺(僕)も四国屋だと思う」」」」」」
「神崎、お前は?」
「私は未来を知っている者で歴史を変えると因果律が関係して未来がおかしくなるかもしれないので答えられません。」
皆忘れてるけど私は未来から来たから皆の事もわかっている。
「そうか。じゃあ池田屋だと言う意見もあるから隊を二つに分けよう。」
「じゃあ、俺達近藤隊は10名で向かう。」
「なに言ってるんだ!近藤さん!」
「今は風邪や病気で休んでる者も多い。だから可能性の高い四国屋に多く行かせるんだ。」