私は赤ちゃんを看護師さんに預け、病室に移してもらい目を瞑った。
歳三さんは私のとなりへ来て手を握った。
「桜、よく頑張ったな。俺達に可愛い子どもが出来たんだ。全てお前のお陰だ。ありがとう。」
歳三さんはそう言って私の頭を撫で続けた。
撫でられるのが心地よくて私は意識を手放した。
しばらくして看護師さんが私を起こしに来た。
「土方さん、赤ちゃんのミルクの時間ですよ。」
「わかりました。」
「順番にあげてください。」
看護師さんは私に男の子を渡し、おっぱいを飲ませた。
「良い飲みっぷりですね。ではこの子にも。」
看護師さんは私から男の子を受け取り、私は看護師さんから女の子を受け取った。
二人ともすごく可愛いな。
成長していく姿を早く見たいなぁ。
ミルクの時間が終わり、歳三さんが病室に戻ってきた。
「名前はこの間決めた、龍兎 リュウトと美愛 ミアで良いよね?」
「ああ、龍兎は龍のように強く、兎のように白く清らかな心でいてほしい、美愛は自分にとって美しい愛を見つけて欲しいという意味だ。」
「そうだね。二人がどんな子になっても絶対に否定だけはしないであげようね。」
「ああ、必ずだ。」