結婚初夜を迎えてから一か月ほどが経った。
あれから私たちは週末は必ず夫婦の営みをするようになった。
「桜、行ってくる。」
「行ってらっしゃい。」
そう言って毎日恒例の行ってらっしゃいのキスをした。
歳三さんが出て行って数時間後、お昼を食べようと炊飯器を開けたとたんに吐き気がした。
「うっ。」
私はトイレに直行した。
胃の中のものをすべて出し、私は歳三さんが帰ってくるまでベッドで横になっていた。
ガチャ
「ただいま。」
そう歳三さんの声が聞こえ、私は玄関に向かった。
「お帰りなさい。」
「ああ、桜どうしたんだ?顔色が悪いぞ。」
「うん、なんだか、お昼から気持ち悪くて。」
歳三さんは心配そうな顔をして私の体を抱きかかえた。
「今日は一日ベッドで休んでろ。夕飯も俺が作る。」
歳三さんはそう言って寝室に私を運んだ。
「ありがとう。」
「なにか食べたいものはあるか?」
「軽いものがいいな。」
「うどんは食えそうか?」
「うん。」
「わかった。作ってくるから待ってろ。」
歳三さんは私服に着替えてキッチンに行った。
歳三さんが来るまで少し寝ていよう。