それからは朝まで交わり続け、明るくなってきたぐらいに眠った。
「んっ。」
「桜、起きたか?」
歳三さんの声が聞こえる。
頭をなでられてるんだ、心地いい。
「おはよう。」
私はそう言って歳三さんに抱きついた。
「今何時?」
「昼の2時だ。あと一時間でチェックアウトしなきゃならないからそろそろ起きないと。」
「わかった。」
私はそう言って起き上がった。
掛け布団で体を隠しながら、着る物を探した。
布団から出て着替え、帰る準備を整えた。
「行こうか。」
歳三さんはさりげなく私の荷物を手に取り、空いている手で私の手を握った。
「ありがとう。」