歳三さんが出てきた時にちょうど支度が終わった。

私は今までで考えられないほどの幸せを感じていた。

働かない分、歳三さんのために出来ることはやらないと。

そう思ってはいるが、結局のところ食後の片付けとお風呂掃除は歳三さんがやってくれる。

本当に良い彼氏を持ったと思う。

私にはもったいないほどだ。

「桜、話がある。こっちに来てくれ。」

歳三さんはそう言って手招きした。

私が座ると、歳三さんは後ろから抱き締めて、私に話し始めた。

「結婚式だが、お前はウエディングドレスが良いか?それとも白無垢がいいか?」

「うーん私はややこしいのは嫌いだから、ウエディングドレスが良いな。」

「そうか。」