あれから4年の月日が経った。
私も晴れて悠希と一緒に大学を卒業し、半年ほどが経った。
大学卒業と同時に四年間住んだマンションの一室を引き払い、歳三さんとともに暮らす生活が始まった。
私は今仕事をしておらず、昼間は家の用事などをして過ごしている。
歳三さんの稼ぎが良いから私は働かなくても良い。
それでも私が働くというと“俺は子どもがたくさんほしいから妻になるひとを働かせたくはない”そう言っていた。
その言葉を聞いたときは茹でダコのように顔が真っ赤になった。
歳三さんはそういうところは天然だから大変だ。
悠希は高校のときから付き合っていた彼氏と結婚することになったとこの間メッセージが来た。
無論結婚式の招待状まで届いた。
日程は急で明後日にやることになったそうだ。
私たちは婚約はしているものの日取りなどはまだ決めてなかった。