ご飯を食べてから、私は明日も大学があるので帰る準備を始めた。
そこへお風呂から出てきた歳三さんが私に話しかけてきた。
「帰るのか?泊まっていってもいいんだぞ。」
唐突に泊まるという言葉を聞いた私は手を止めて歳三さんの方を見ようとした。
「どうして裸なの!?早く服来てよ!!」
私の顔たぶん真っ赤だ。
恥ずかしい//////
「ああ。すまん。泊まるのか?泊まらないのか?」
「泊まってもいいの?」
「良いから言ってるんだぞ。」
「じゃあ泊まる。」
「着替えは姉貴の下着と俺の服で良いか?」
「うん。」
そう言って歳三さんが近付いてきた気配があった。
後ろから歳三さんの腕が伸びてきて、私を抱き締めた。
背中に当たる歳三さんの胸板は分厚かった。
「ねぇどうしてまだ裸なの?」
「服を取りに行っていないから。風呂入ってこいよ。」
「うん。」
「なんなら一緒に入るか?」
耳元そう囁かれ、危うく頷く所だった。
「一緒には入らない。」
「そうか。脱衣所に着替えおいておくから、脱いだ服は洗濯機に入れといてくれ。」
「わかった。」
そう言って腕が離れたことに少し寂しさを感じながら、私は立ち上がった。
「お風呂ってどこ?」
「ここの扉を出て、三つ目の扉だ。」
私は言われた通りに向かった。
湯船には温かいお湯が張ってあった。
早く入ろう、そう思いすぐに服を脱いで、お風呂にはいった。
「ふぅ。温かいなぁ。」
私は湯船に浸かりながら今日あった出来事を整理していると、扉一枚隔てた向こう側から声がした。
「ここに着替えおいておくからな。」
歳三さんは一言だけ言い、リビングに戻っていった。

