グサッ
そう、嫌な音が聞こえた瞬間に俺の体は足から崩れていった。
「歳...三さん?」
桜の顔を見ようにも霞んできてよく見えない。
俺は死ぬわけにはいかないんだ。
さ...くら...
「さく...ら。」
俺が桜の名前を呼ぶと、桜は涙でぐちゃぐちゃな顔をこちらに向けた。
「歳三さん!!ごめんなさい!!」
「さ...くら。こっちに...よってく...れ。」
俺は桜を呼び寄せ、桜の頬に手を添えた。
「俺は...もうすぐ...死ぬ。だから...最期に...言わせてくれ。
俺はお前の...ことを...あいし...てる。
それだけ...は...忘れないで...くれ。」

