それから私が目を覚ましたのは3日後の朝だった。
私が目を覚ましたときにとなりにいたのはやっぱり土方だった。
「ひ..じ...かた?」
「桜!!起きたか!!!良かった。心配かけやがって。」
土方はそう言いながら安堵した表情を浮かべた。
「大丈夫か?痛いところはないか?」
そう言えば、切られた左腕が疼くような...まあ大丈夫だろう。
包帯を取って傷を見るともう完全に塞がっていた。
「ねぇ土方。ずーっとそこにいたの?」
「ああ。それにお前が心配で食事が喉を通らなかったんだ。」
そう言って、土方は私を布団に寝かせた。
「まだ心配だからもうちょっとだけ寝てろ。」
そう言って頭を撫でてくれた。
「ありがとう。」
私はそう言って、もう一度眠りについた。
次に起きたのはその日のお昼頃だった。
流石にお腹が空いたので台所に行った。
台所の机を見ると、三つのおにぎりと紙が置いてあった。
紙を読むと、達筆な字で
“桜へ
よく噛んで食べろ”
そう書いてあった。おにぎりで喉を詰まらせるとでも思っているのかな。
私は3つも食べれないので、ひとつ食べて残り2つを土方に渡すことにした。