私は一目散に土方の部屋に向かった。

「ごめん!ちょっと入るよ!」

私は返事も聞かずに土方の部屋に入った。

私が入ったときには兄さんと土方との戦いが始まっていた。
兄さんの方が力で勝っていた。

「兄さん!!お願い、やめて!!!!!」

私はそう言って二人の間に入った。

「な?!桜!」

土方は私に当たる寸前で刀を止めたが、兄さんの刀が私の左腕を切っていた。

「兄さん!もうやめて!」

「止めるわけがないだろう?俺は母さんを、里の皆を殺した人間が憎い!!!!
お前には俺の気持ちなんかわかるはずがない。ひとまず今日のところは帰らせてもらおう。」

そう言って、兄さんは正門から出ていった。

そこで私は緊張の糸がプツリと切れ、その場で倒れた。