「あ、あのね土方。私土方の事が好き。別に私の告白に答えてくれなくて良い。私の気持ちを伝えたかっただけだから。私は部屋に戻る...土方?」
私が部屋に戻るために立ち上がろうとした瞬間に目の前が暗くなった。
「桜。やっと本当の姿で話してくれたな。俺もお前の事が好きだ。
俺の方から告白するつもりだったが、先を越されちまったな。
桜、俺と恋仲になってくれるか?」
叶わぬ恋だと思っていたが、土方は私の気持ちに答えて抱き締めてくれた。
「はい。これからよろしくね。」
私は笑顔でそう言ったあと、土方の胸で泣いてしまった。
その間土方はずーっと私を抱き締めていてくれた。
私が泣き止んだあと、土方はやりかけだった仕事だけ済ませて、一緒に寝ようと誘ってきた。
「布団はどうするの?」
「恋仲なんだから一緒に寝れば良いだろ。」
そう言って土方は先に布団に寝転がり、私に手招きをした。
「今日はなにもしない。だから抱き締めて寝ても良いか?」
「う、うん。」
私は照れながらそう答えた。
男の人と一緒に寝るのは初めてだ。兄さんとも父さんとも一度もない。
これからも私の初めては土方がいいな。
そう思いながら、眠りについた。

