兄妹の鬼の先に待つもの






「それより、桜はどうしてそんな端で食べているんだ?」

藤堂が私の方を見て不思議そうな顔をした。

「もう関わりたくないからだ。」

私は素っ気なく言って、ご飯を食べ始めた。

幹部連中より先に食べ終え、私は部屋に戻った。

部屋に戻り、少ししてから土方が来た。

「入るぞ。」

土方はそう言って私の返事を聞かずに入ってきた。

「お前の巡察など諸々のことが決まった。
まず今日から1番組じゃなく、3番組に入れ。
総司より斎藤のほうが落ち着いてできるだろうからな。
あと巡察の日だが、3番組の日程に合わせろ。あとは斎藤に聞いておけ。それだけだ、わかったな?」

「ああ、わかった。斎藤の部屋は変わってないか?」

「ああ。」

土方はそう言って部屋を出て行ったと思ったが、また戻ってきた。

「なにかあったら俺が協力する。だから抱え込むなよ。」

土方はそう言って今度こそ出て行った。

「ありがとうな。」

私は小さな声でそう呟いて、斎藤の部屋に向かった。