「ああ。」
土方はそう言い、近藤が障子をしっかり閉める様を見届けてから話始めた。
「近藤さん、ちょっと座ってくれ。」
そう言われた近藤は、私の方を見て目を見開いたがなにも言わずただ土方の説明を聞いていた。
「また桜が新選組に戻ることになった。理由は聞かないでやってくれ。」
「ああ、わかった。神崎くん、二回目だがよろしくな!」
近藤は相も変わらず私にそう接してきた。
「私はよろしくなどしない。土方に弱味を握られ、仕方なくまた戻ってきただけだ。」
私がそう言うと、近藤は
「前みたいに接してはくれないんだな。」
寂しそうにそう言った。
だが私は近藤を無視して部屋の場所を土方から聞き出し、持ってきた荷物を片付け、昔私が捕らわれていた蔵に向かった。
多分、いや絶対そこにみさきがいると思ったからだ。
蔵の扉を開けてみると、そこには四肢を縛られて仰向けにされているみさきがいた。
「おね...えちゃ...ん?」
みさきはそう弱々しく声を出して言った。
1日でこれほど衰弱するとは、あいつらみさきに何をしたんだ?
「そうだよ。大丈夫か?
みさき、ごめんね。私がみさきから離れたばかりに。
本当にごめんね。
でももうここから出られるよ。私が出してあげるから。」
私がそう言うと、みさきは安心したように眠っていった。
みさきが寝ている間に、屋敷に送ろう。

