みさきと一緒に今日始末するやつが泊まっている宿の裏に回った。

「二階の部屋で良いんだよね?」

「うん。できそう?」

「頑張ってみる!お姉ちゃんがくれたおにぎりも食べたし大丈夫だよね!」

みさきはそう言って瞳を閉じた。

今から能力を使うみたいだ。

「わかった!あいつには家族がいる。
けど今からあいつの家に言って家族を殺しても時間がかかる。
だから、今からある会議に来るうちの1人が小さい時から一緒に過ごしてきた友人がいる。
そいつを殺せばいい。」

「わかった。じゃあ会議が始まるまで待ってたら良いんだよね。」

「そうだよ!あと少しで来る。一番乗りだからわかりやすいと思うよ!」

私たちはみさきが、言った通りに宿に誰か来るまで待機していた。

「!来た!みさきあいつ?」

「そうだよ!お姉ちゃんいってらっしゃい!」

その言葉に頷いて、そいつが宿に入ってから私もあとに続いて入っていった。

トントン

目の前にいるやつの肩を叩いた。

「貴様は誰だ?」

「そんなことは関係ない。
じゃあな。」

そう言って私は音をわざと立ててそいつを殺した。

その音に気付いたのか、奥の方からターゲットが出てきた。

「おい!大丈夫か!?貴様!?なにやつ!」

「何者でもない。」

そう言って今度は静かに斬った。

そのあと戻ろうとしたが裏口の方からなにか覚えのある気配が増えていた。

もしかして!?

私は走って裏口の方に向かった。

「やはりか、何をしている?


土方。

どうしてみさきを抱えているんだ?
みさきを離せ!」

「こいつは新選組が預かっておく。
返して欲しければ、明日新選組に来い。じゃあな。」

じゃあなと言ったときの土方の顔が悲しそうで追いかけられなかった。