兄妹の鬼の先に待つもの

桜side

私はあれからずーっと柊をあの実験室で待っていた。

「桜、終わった。あいつにこの刀は無理だ。必ず乗っ取られる。」

柊はそう言ったあとに、続けてもう一言言った。

「あいつは、鬼の能力だけを使わせろ。刀も取り上げだ。」

そう言って柊は兄さんに報告に行った。

私はそれをみさきに伝えなきゃならないのか。