まあとりあえず住むとこ確保っと。

そんな呑気なことを思っていると、平隊士が近寄ってきた。

「あの俺に稽古を付けてくれませんか?」

「良いですけど自分なんかでいいんですか?」

「はい!あなたがいいんです!」

「あの、俺も!」

「俺も!」

「俺も!沖田組長の稽古は怪我なしには終われないからな。」

皆口を揃えてあれは地獄だと言っていたので、私はつい笑ってしまった。

すると、皆は顔を赤くしながら黙ってしまった。

みんな風邪かな?まあ新選組の隊士ならすぐに治るはずだよね。

そうだ土方さんの部屋に行かないと。